日本語 TeX のインストール Ghostscript/Gsview のインストール 簡単なソースをコンパイルしてみる レジュメのテンプレート YaTeX のインストール

TeX で論文を書こう

TeX(LaTeX)は,数式やプログラムのソースの美しい記述や 相互参照などの強力な文書作成機能をサポートした文書作成システムです。 作成した文書を PDF に変換すれば,ネットワークにも載せられます。 TeX はD. Knuth が開発して世界中の言語で使えるように拡張されてきた フリーソフトであり,日本語 TeX もネット上で公開されています。

Windows 版日本語 TeX のインストール

インストールのためのディレクトリを用意する

次の2つのディレクトリ(フォルダ)を作ってください。C:\ptexは pTeX の本体をインストールするため,C:\ptex\downloadは インストールのための圧縮ファイル群をダウンロードするためのものです。

Win32 pTeXのインストール

  1. Win32 pTeXに最新版がリンクされています。 Japanese pageを選ぶと 青い画面の ページが現れます。
  2. ダウンロードとインストールに関する説明がありますので, 概ね(おおむね)それに沿って進みます。ただしアーカイブファイル(圧縮された書庫ファイル)のダウンロード先は C:\ptex\downloadC:\ptexです。
    1. 最小インストール, 標準インストール のすべてのアーカイブファイルをダウンロード先に 保存してください。
    2. texinstxxx.zip (xxx はバージョンによって変化します) と unzip.exec:\ptex にダウンロードしてください。
    3. Cygwin の Bash シェルではなく,Windows のコマンドプロンプト ([スタート]→[すべてのプログラム]→[アクセサリ]→[コマンドプロンプト]→)を 起動して,説明にあるファイルの展開と texinstxxx の実行を行ってください。

      コマンドプロンプトを開いた後,具体的には次のようにコマンドをタイプします。 各コマンドの後にはリターンキーを打ってください。 なお,#以降はコメントですから入力してはいけません。

      cd c:\ptex                     # c:\ptex ディレクトリに移る
      unzip texinstxxx.zip           # texinstxxx.zip を解凍する
      texinstxxx C:\ptex\download    # インストーラを起動してアーカイブファイルをインストールする
      
      これで大量のファイルがどんどん解凍されていきます。
    4. 次のようにして環境変数 PATH に pTeX のディレクトリを加えます。
      1. [スタートメニュー]→[コントロールパネル]→[システム]→[システムの詳細設定]→ 「環境変数」 と進んでください。
      2. 「システム環境変数(S)」の項目の中の Path を選んでから,「編集(I)」ボタンを押してください。
      3. パスの先頭に次を追加します。セミコロンを忘れないように。
        C:\ptex\bin;
        
      4. OK をクリックして行って,ウィンドウを閉じます。
      5. Cygwin の Bash シェルを起動してください。
      6. 次のようにタイプしてください。
        platex 
        
        下のようなプロンプトが出てきたら,インストールはできています。
        This is pTeX, Version 3.141592-p3.1.9 (sjis) (Web2C 7.5.4)
        **
        
        Cntrl c でいったん終了してください。

    pLaTeX2e 新ドキュメントクラスのインストール

    奥村晴彦さんの pLaTeX2e 新ドキュメントクラス からも,新しいクラスファイル(jsartile.sty, jsrpert.sty, jsbook.sty など)をダウ ンロードしてインストールしましょう。

    1. 必要なファイルをダウンロードして解凍しておきます。
      1. まず作業用のディレクトリ(たとえば js という名前)を作って,cd でそのディレクトリに移ってください。
      2. そのディレクトリにjsclasses.jipをダウンロードします。
        正しくダウンロードされたことを ls コマンドで確かめましょう。
      3. コマンドラインから次のように入力して解凍してください。
        unzip jsclasses.jip 
      4. ls コマンドで,解凍された結果を確かめてください。
    2. ファイルを置くべきディレクトリを探します。
      1. 次のように入力してください。
        kpsewhich platex.ltx
        
      2. 表示されたパスをよく見てください。たとえば次のようになっているはずです。色をつけた部分に 注意してください。この部分は設定によって違う可能性があるので,その場合には 以下の操作でも適当に合わせてください。
        c:/ptex/share/texmf/tex/platex/base/platex.ltx
        
      3. jsclasses のファイルを置くべきディレクトリ名を js とすることにします。 下の色をつけた部分を適当に設定に合わせて入力します。
         mkdir /cygdrive/c/ptex/share/texmf/tex/platex/js
        
    3. ls コマンドで,解凍されたファイルがカレントディレクトリにあることを 確かめてください。しつこいですが,間違ったディレクトリで下を実行すると,ひどいことになる可能性があるので。
    4. 次のように,解凍されたファイルを新しいディレクトリにコピーします。
      cp * /cygdrive/c/ptex/share/texmf/tex/platex/js/
      
    5. 次のように入力して,インストールされたファイルを TeX に登録します。
      mktexlsr
      

    dviout のインストール

    1. 大島さんの dviout のページ から,最新の tex3xxw.exeを c:\download などにダウンロードしてください。
    2. ダウンロードされた tex3xxw.exe をダブルクリックするとインストーラが 起動してインストール先をたずねられるので, c:Program Files\dviout としてください。
    3. c:Program Files\dviout に展開されたファイルの中の dviout.exe を起動すると,初期設定を いろいろと聞かれます。
    4. いろいろ聞かれるところはそれなりに進めればよいのですが, guess というボタンは必ず押してください。そうすると dviout がディスクの中を調べまわって,勝手に設定を行ってくれます。
    5. 上記フォルダ中の test_a4.dviなど,拡張子が dvi のファイルを クリックすると,表示が行われます。このときには,まずフォントの生成が 次々に行われますので,ちょっとびっくりしますが,それぞれのフォント生成は 一度だけで済みますので,以後は時間がかからなくなります。
    6. 動作を確認したら,Bash シェルから次のように入力してシンボリック リンクを張ります。 ここは間違いやすいので注意!下の「コツ」も読んでください, 後のプレビューが失敗したら,「レスキュー」も読んでください。
      ln -s /cygdrive/c/Program\ Files/dviout/dviout.exe /usr/local/bin/
      コツ: Program \Files の入力のところでは,Pr を入力したら [Tab] キーを 押して,ファイル名補完を行わせるのが便利で間違いのないやり方です。
      レスキュー: dviout をコマンドラインから実行しようとしたら, Command not found. となってしまったら,上のリンク張りが 間違っていたのです。
      間違った原因は, /cygdrive/c/Program\ Files/dviout/dviout.exe が正しくなかったからでしょう。 そのときには,次のように間違って作られたシンボリックリンク(Windows 的には ショートカットね)をいったん消してください。
      rm /usr/local/bin/dviout.exe
      
      その後,「コツ」を読んで,dviout.exe の存在するパスを間違いなく指定して シンボリックリンクを張るようにしてください。

    Windowx XP のフォントのバグの修正

    現在のWindows XP の TrueType フォント関連の仕様にはバグがあり, 一部のフォントが dviout で表示されません。幸い 東大の乙部巌さんがバグフィックスのためのパッケージを公開しておられるので, それを利用しましょう。なお dvipdfmx で PDF に変換すると,このバグの影響は なくなります。

    1. 乙部さんのサイトの「WindowsXP対応について」を見る
    2. この問題のついての説明を読み,「Windows Installerファイル」をダウンロードして解凍,実行する。

    Ghostscript と Gsview のインストール

    Ghostscript は 代表的なベクターグラフィックスの規格として 知られている Adobe 社の PostScript(PS) 言語をレンダリングするための GNU フリーソフトです。 TeX とは相性がよくて,TeX 文書に貼り込まれる画像としては最も よく用いられています。なお,Adobe の Illustrator や Photoshop でも PostScript ファイルが用いられています。

    Gsview は Ghostscript を利用して,PS ファイルを描画するための 道具です。

    両者のインストールについては,このドキュメントを参照してください。

    簡単な LaTeX のソースをコンパイルしてプレビューしてみる。

    1. Bash シェルを開いて,適当なディレクトリに移動してください。
    2. サンプルのソースファイル sample.tex をカレントディレクトリにダウンロードします。
    3. PostScpript のサンプルファイル tiger.ps もカレントディレクトリにダウンロードします。
    4. コマンドラインから次のように入力して,ソースファイルをコンパイルします。 2度繰り返すことに注意してください。 これは相互参照の情報がいったん sample.aux という名前の外部ファイルに書き出されて,次にそれが 読み込まれて処理が行われるからです。
      platex sample
      platex sample
      この作業で sample.dvi というファイルが生成するはずです。
    5. コンパイルが無事に終了したら,次のように入力してください。
      dviout sample.dvi &
      これで数式や図の入った文書がうまく表示されたら成功です。
    6. 次のように入力すると sample.dvi から PDF ファイル sample.pdf を生成することができます。
      dvipdfmx sample.dvi
      生成した PDF のサンプルはこれです。 もしここで Command not found というエラーメッセージが出たら, レスキューに戻って下さい。 DVI ファイルとほとんど違いのないものであることを確認して下さい。 つまり,TeX があればネットワークで利用できる 高品質のファイルを生成できるわけです(しかも全部フリーソフト なんですよねえ,これが)

    ゼミ用レジュメのテンプレート

    ゼミで使うレジュメのテンプレートを用意しました. この書庫ファイルをダウンロードして解凍してください.


    YaTeX のインストール

    YaTeX(「やちょう」と読むのだそうです) は Meadow などのGNU Emacs系エディタで TeX/LaTeX のファイルを編集したり, コンパイルする作業を補助するためのライブラリで, TeX のファイルをばりばり書きまくるためには非常に便利なものです。

    インストールの手順

    1. 適当な作業用のディレクトリに移る。
    2. そのディレクトリに
    3. 野鳥のサイト から最新版のディストリビューション(yatex1.73.tar.gz が 2009年9月段階の最新版)をダウンロードする。
    4. シェルから次のコマンドを実行。
         tar xfvz yatex1.73.tar.gz
      
      これによって, yatex1.73 というディレクトリが作られて,ファイル群が置かれる。
    5. 次のようにして,Meadow(Emacs)のファイルのためのディレクトリを作成する。
        mkdir /usr/local/Meadow/site-lisp/yatex
      
    6. tar コマンドを使ってディレクトリごとファイルをコピーする。
        tar cf - -C yatex1.72 . | tar xfpv - -C /usr/local/Meadow/site-lisp/yatex
      
    7. ~/.emacs を開いて,次の項目を追加する。 ただし,これはすでになされているかも知れないので,その場合には何もしなくてよい。
      ;;; YaTeX 
      (setq auto-mode-alist
           (cons (cons "\\.tex$" 'yatex-mode) auto-mode-alist))
      (autoload 'yatex-mode "yatex" "Yet Another LaTeX mode" t)
      
    インストールの手引きはこちら

    必須というものではないので,インストールはある程度 TeX に慣れてからの方が, ありがたみが 分かっていいかもしれません。