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【小波の京女日記】


2014年06月07日 「自衛隊を活かす:21世紀の憲法と防衛を考える会」に賛同署名を送った [長年日記]

_ 「自衛隊を活かす:21世紀の憲法と防衛を考える会」に賛同署名を送った

21世紀の憲法と防衛を考える会が設立されて賛同署名を集めているので,その趣旨に賛同して,次のコメントを送った.


私は軍隊を持たない国であることを望むもので,自衛隊も将来的にはなくすべきと考えています.とはいえ,戦後の日本が海外で人を殺すことがなく,自衛隊の活動が限定的であったことは,憲法の精神が日本社会に浸透していたからであると評価しています.

 昨今の情勢では,憲法上は内閣の権能としてあり得ない憲法解釈の変更という禁じ手を持ち出し,米国の海外戦略に自動的に組み込まれる状態が作られようとしています.さらに憂慮すべきは安倍晋三首相を中心とする政権の中枢部が,むしろ積極的に,海外での戦闘に自衛隊を参加させ,「戦死者」が出ることをさえ望んでいるように見えることです.安倍氏の個人的執念ともいうべき,靖国神社の国による崇拝の実現に向けた弾みとして「戦死者」を利用したいという,残忍な悪魔的欲望さえそこには感じられます.

 その中で,「自衛隊を活かす」という言い方には多少の引っ掛かりを感じないわけではありません.が,自衛隊が平和的な活動において力を発揮してきたという実績は誰しも否定し得ないものですし,憲法の平和主義のもとで文民統制を徹底して存続することには,異議を挟むものではありません.つまりよい形で「活かす」という方針は賛同できるものです.

国際関係の現状況の中で,日本政府に決定的に欠落しているものは,対話による問題解決の真剣な模索です.関係各国とのあつれきがどれほど大きくても,互いの国民の憎悪をかき立てて,緊張を維持し,利用するという行動は取るべきではありません.たとえ相手がそのような行動をとったとしても,理性的に全体をとらえて緊張の緩和を図るのが成熟した国家の意志と行動というものです.残念ながら,現在の内閣の姿勢は,それとはまったく相反する方向へ日本を押しやろうとしているようにしか見えません.

いま,多くの人びとが現状を憂慮して,よりまっとうな国の姿を求めております.貴会の提起も重要かつ時宜を得たものであると考えて,賛同いたします.