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【小波の京女日記】


2013年09月15日 「特定秘密の保護に関する法律案の概要」へのパブリックコメント

_ 「特定秘密の保護に関する法律案の概要」へのパブリックコメントを提出した


パブリックコメント募集のページに,下のコメントを送った.


民主主義は国民の多様かつ自由な意志と言論の自由によってのみ支えられるものであり,それらの自由が制限されることは憲法と世界人権宣言の上から許されるものではありません.意見募集にかかる法律案は,防衛,外交,安全脅威活動の防止、テロ活動防止について制限を課すことができるというものですが,防衛や外交における秘密の暴露は,国民の利益のためになされ,結果的に国の過ちを防ぐことになった事例が世界の歴史上少なくありません.

特に報道機関,言論人,団体の活動が公益のためという口実で抑圧され,諸国が戦争に巻き込まれていった歴史に学べば,この法案の危険な性格は明らかです.

さらにこの法案によれば,特定秘密として保護される情報の範囲は曖昧で,解釈の幅は法律を運用する政府の都合によって定められ,司法によって事後的に解釈されることになります.仮にこの法が適用される以前においてさえ,その曖昧さは報道や言論に対する暗黙の制止の効果を持つことになります.

日本の現状において今もっとも重要なことは,国民生活に関わる情報を公の利益の名のもとに制限することではありません.警察や検察の取り調べが闇の中で行われたことが,村木厚子さん始め多くの人に冤罪を押し付けたこと,今もなお東京電力が重要なデータを秘匿していることがジャーナリストによって暴露されて,国民の知る権利を守っていること等々を考えると,今なすべきことはまったく逆です.このような法案の作成ではなく,情報公開を更に進めるための新しい立法と制度の確立につとめるのが,国として本筋と考えます.

以上を踏まえて,私は本法律案に反対します.

なお,このような重要な法律案に対するパブリックコメントの提出期限があまりにも短いことは大きな問題と考えます.期限の延長,あるいは再度の意見の募集を行われるよう希望します.